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このカテゴリのエントリ数: 公開日時: Aug 31, 2005 04:35 pm |
観劇にっき「水平線ホテル」 M.O.P.の役者さんは客演でのお芝居で何度か見たことがあります。大泉さんのお陰で「救命病棟24時〜第3シーズン」を見て小市慢太郎さん評価がさらに上がったし、マキノさんの本も好き。スカパーのシアターチャンネルではよく放送されてるし。でも劇団本公演を見るのは初めてでした。それもそのはず、役者がオールスター出演するのはなんと6年ぶり、オリジナル脚本は4年ぶり! なんともはや。
実力ある劇団なのにチケットの売れ行きがあんまり良くなかったみたいで、イープラスの「得チケ」で割引価格(2800円!)で出てたので購入。 すいません、割引で見ちゃって! 今からもっとお金出そうか! ってくらいお得、超お得のお芝居でした。 以前から海外が舞台の芝居って抵抗があったんです。だって日本人なのに「やぁ、ジョニー」とか胡散臭くない? 今回もちょっと不安だったんです。でもそんな不安は吹き飛びました。やっぱり脚本がいいんでしょうねぇ。台詞がいちいちカッコいいんです。それがイヤミなく耳に入ってきます。コメディ部分も軽妙で、あと衣装もお洒落! 次第に本当にハリウッド映画やイタリア映画(ちょっと古めの)を見ているようでした。 (以下ネタバレ) あらすじ……大戦中、イタリアの小さな島に立つ、水平線が見渡せるホテルが舞台。女主人は夫を殺害された過去を見せず暖かく客をもてなすアンナ。客にはノーベル賞を受賞した物理学者家族、ベテランのオペラ歌手、貴族、いつも飲んだくれているアメリカ男ルイス、そしてアンナの愛人だった作家のレイ。カツレツとリゾットが美味しくないホテルに長期滞在する、色んな人の平和な日。 突然やってきたのは秘密警察のオラーノと親衛隊。イギリスのスパイがこのホテルに潜伏しているとの情報を受け、ホテルの封鎖と従業員・客全ての事情聴取を始めるというのだ。「必ずこの中にスパイはいる」というオラーノ。ルイス以外は事情聴取に素直に応じた。ルイスはスイス銀行に多額の預金があり、名前以外を一切秘密警察に話さないという。 もしかしてルイスがスパイなのか。 突然物理学者のジェルミを訪ねてホテルにやってきた教え子エリオが、一家がアメリカに亡命すると秘密警察に告げる。中性子が専門のジェルミ教授はドイツが原爆生産を始めたことに悲観し、敵国で大国であるアメリカも原爆を保有すれば戦争が終わると考えたのだ。エリオはこれでジェルミ一家はスパイ容疑から免れると思い密告したのだが、ジェルミ一家はユダヤ人なので収容所送りにすると秘密警察が通告する。愕然としたエリオは「出れば射殺」されてしまう建物の外に出てしまった。 自分たちのエゴがぶつかり合いながらも次第に絆を深め、ジェルミ一家を秘密警察の手から救い出すことにしたアンナたち。ついでに全員が助かる道は? 秘密警察との駆け引きが始まった。 ルイスは実はイタリア出身のギャンブラーで、敵対するボスから巻き上げた大金を手に故郷へ戻ってきたのだそうです。母親に孝行を…と考えたのに既に母親は死亡。生まれてから一度も神様が喜ぶことをしなかった彼がジェルミ一家を助けたいという気持ちを芽生えさせます。一方レイは病気で余命幾ばくもない体でアンナに会いにきました。最初は拒絶していたアンナですが再び愛し合う二人。オペラ歌手のサンドラはミラノ公演が控えているのに行きたくないと駄々をこねていたのですが、監禁されていくうちに再び舞台に立ちたいと思い始めます。こうやって全員の気持ちがどんどん一つになっていって、秘密警察から逃れる方法を考えます。親衛隊の見張りが常に一人いるのですが、こやつが間抜け。アンナに眠り薬入りのコーヒーをもらってぐっすりと眠ってしまうのです。お陰でロビーで交わされるそれぞれの思惑が、秘密警察側に聞かれることなく展開されるというわけ。2時間10分ほどの舞台なのに休憩があるんだけど、その休憩の間も見張りが寝てるんだよね。しかもどんどん寝相が悪くなって。従業員の子がロビーにあるコーヒーカップなどを片付けたりして、そういうところも細かいです。 マキノさんが「集大成」と位置付けているらしく、過去の作品と台詞がダブったりM.O.P.ファンにはたまらないそうなのですが、いかんせんワタシは初心者。でもそんなことは関係なかったです。よくある劇団の熱烈ファンみたいなんが予定調和の笑いやリアクションをとる訳じゃないし。ってゆーかどちらかと言うと小市さん効果で芝居自体初めての人が多かったような。それでも皆さんおとなしめでした。 役者の皆さんは言わずもがなの実力派揃い。安心できますよ。安心しすぎて商業演劇の匂いすら感じさせますが、役者が個々に力をつけて全員揃ってみたらこうなった結果なんだから、それは成長とみるべきでしょう。特にねぇ、センター3人(キムラ緑子さん→アンナ三上市朗さん→ルイス、小市慢太郎さん→レイ)がカッコいいのなんのって! 本当に日本の役者なのか? あのスマートさはなかなか出ませんよ。他の出演者だって皆さん演技が丁寧です。当たり前のことなんだけど、結構できてない役者って多いから。 ホテルの抜け穴からジェルミ一家他を出してアンナ・レイ・ルイス・サンドラの夫エドだけになった所でオラーノ達が戻ってきてしまいます。エドがサンドラと自分を解放してもらう代わりに計画を密告してしまったのでした。そして事実が告げられます。スパイ騒ぎはアンナが全て仕組んだこと。夫はジャーナリストでムッソリーニの不正を暴くために決定的な事実をつかんだのですが、オラーノに殺されてしまった。その復讐のためにオラーノを呼び寄せたのだとアンナが言います。崖の南に逃げたというアンナの証言もエドによって覆されます。寝返ったエド。オラーノは非情にもエドを含めた全員を射殺して全てを隠蔽しようと企てます。しかしアンナたちの手には手製のナパーム弾が。形勢逆転です。エドが外の親衛隊にオラーノが出る事を告げたと同時に、ナパーム弾に恐れをなした彼らはホテルの外に走り出します。一斉に襲い掛かる銃撃音。 エドが寝返った事、崖の南に逃げたという事、全てが彼らの演技なのでした。 外が混乱するなか、崖の北に泊めてある船に乗り込むべく抜け穴の中に入る4人。見事脱出であります。 「こうきたか!」という感じ。結末は想像つくもののそれに至るまでのプロセスが二転三転する中で分からなくなっちゃって、ワクワクする自分がいました。セットはホテルのロビーしかないのですが、客室や食堂や抜け穴、それに包囲している親衛隊の様子まで伝わっていく巧みな展開にゾクゾクしちゃいます。 エピローグとして数年後の平和を取り戻したホテルが出てきます。レイは亡くなり、ルイスはトレジャーハンターに出資をしながら妹との仲を取り戻し、アンナと恋人同士に。しかしラジオからは、アメリカがヒロシマに原爆を投下した、という臨時ニュースが流れます。ジェルミ教授がアメリカに亡命しなければヒロシマに原爆は落ちなかったかもしれない。悲しいラストシーンです。この戦後60年のタイミングでこの戯曲を書くなんて、より一層戦争と平和、人間の愚かさについて考えさせられました。 先日の「LAST SHOW」が依然として今年一番ですが、「水平線ホテル」はベスト3には入るかもしんないです。 スタイリッシュでスマートで痛快で大胆。「楽しかった!」と言える舞台でした。 客席には多数の俳優さんがいらっしゃいました。なかでも小林“源さん”隆さんが生で初めて見れた! ステキだった!! 三鴨絵里子さんもキュートだった!! そしてなんと、大泉さんも来てたらしいじゃない!! 彼には全然気がつきませんでした orz 後姿で手足の長いスラッとした男性を確認して惚れ惚れしてたのだが、多分それが彼だと信じたいです。大泉さんが公式日記で「水平線ホテル」を絶賛したために、あっとゆー間に得チケがなくなりました。そしてM.O.P.公式HPも一時ダウンしました(笑) すげーな、洋さんパワー。 ワタシは騒動の直前に(得チケは逃したけど)劇団に申し込んで千秋楽のチケットをゲットしました。わーい、もう一度行ける! しかもダンナにも見てもらえる!! 明後日が楽しみです。 もし時間がある人は当日券にチャレンジしてください。見る価値あり!! |
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