|
クイックリンク
カウンター
インフォ
![]() 双葉社スーパームック Happy Culture Vol.1 どうでしょう特集書きました リンク
アリガトウ
コメント
アーカイヴ
XML/RSS
統計情報
この blog のエントリ数:
このカテゴリのエントリ数: 公開日時: Mar 24, 2006 05:53 pm |
観劇にっき「BIGGEST BIZ」「桜飛沫」「労働者M」観劇してから間があいてしまったのもありますが、思い出しながら書いていきます。
ネタバレが結構ありますので、嫌う方は読まないほうがいいです。 その結果すごく長文です(苦笑) エントリー1つにしたかったんだよぉぉぉ。 AGAPE store #11「BIGGEST
BIZ〜最後の決戦!ハドソン川を越えろ〜」
下北沢・本多劇場 観劇日:1月10日・14日(マチネ)・20日 松尾貴史さん率いるユニット「AGAPE store」が好きで好きで、ってゆーか松尾さんのことがファンすぎるワタクシですが、今回の公演はBIZシリーズの最後を飾るということもあって頑張って3回見に行きました。 BIZシリーズは幽霊会社が、口から先に生まれた健三(松尾)達によってあれよあれよという間にビッグビジネスを手に入れる大会社へと成長していくコメディです。ワンシチュエーション(1作目「BIG BIZ」は幽霊会社・宮原木材の社内、「BIGGER BIZ」はシンガポールのホテル、今作はシナトラ生誕の地・フィラデルフィアはホーボーケンの雑貨店)で暗転なし。演者が入れ替わり出てきて、ちょっとした勘違いが勘違いを呼び、話が大きくなって引っ込みがつかなくなるというパターンは変わりません。 このシリーズの魅力はやはり健三役の松尾さん。松尾さんのハマリ役というか完璧当て書きなので、彼の芸が余すとこなく見られるのですよ。特にキーアイテムとして電話があるのですが、健三は電話に出る度に様々な声色を使っていきます。すると幽霊会社があら不思議、結構な社員数のいる大会社になってくというワケ。そしてあの軽ーーいトークが炸裂して嘘八百を並べ立てて混乱させるのですが、それをどうにかして解決してしまうのがスゴイ。 このシリーズにはなんと言っても後藤大王の脚本があってこそ。彼がうっかりカーテンコールで口を滑らせてシリーズ化されてしまったんですが、回を追うごとにどんどん複雑さを増して、見るたびに「大王の頭の中はどうなってんだ?」と感心しちゃうんですわ。 共演者も魅力的です。特に皿袋さん(松永玲子)はハッキングをする時にセクシーな衣装に着替えて「サラ」と名前を変えるんですが、そのギャップの差といったら! それぞれのキャラは普段さえない人たちなのですが、いざとなるとスゴイ能力を発揮してまとめあげてしまうんですねぇ。彼らが動き出すとワクワクします。 さて、今回の作品なんですが。すごく面白かった! 前半のドタバタが「これからどうなるの?」ってドキドキワクワク状態になったし、小道具の使い方が見事だったし、最後は大団円(いやある意味バッドエンディングなんだけど)だったし。エンタメ! って感じでしたねー。 がしかし、ちょっと不満も残りました。新旧二大社長や前回敵役だったカワッシー(三上市朗)も総出演して、さらに彼らに巻き込まれていく人に2人(篠原ともえ・菅原栄二)がいたので、人数が多すぎて分散しちゃった感じ。特に今回ハッキングをしたのはカワッシーでサラさんの出番は付けたしって感じがしてもったいなかったです。カワッシーはハッキングのときにはオタクになるという新事実がありましたが、私としてはサラさんのエロかっこいいハッキングをもっと見たかったです。新登場の2人はどちらか1人でもよかったかな、とも思います。特に女性が翻弄されていくとヒステリックになりがちなので、それはコメディとして見ててつらいものがありました。 でもでも! なんかこれで終わるのがもったいない位によく出来たシリーズなので、本当に「SMALL BIZ」シリーズにつなげていただきたい!! 3回見ましたが、10日はBIZ常連さんが多くてよく笑い、14日はDVDカメラが入ってて後ろの女性の笑い声が気になり(お前はゲラか)、20日はサラさん登場のときに「おぉぉぉ」とどよめいたのが痛快でした。 ================================================= 阿佐ヶ谷スパイダース「桜飛沫」 三軒茶屋・世田谷パブリックシアター 観劇日:2月11日 阿佐スパ本公演はなぜかチケット取れても見に行けないという目に何度かあってます。今回はバッチリ行けましたよ。 時代劇で2部構成。1部「蟒蛇如」は郷地三兄弟によって「3人っ子政策」がとられた子沢山の村に住む産婦人科医・徳市(橋本じゅん)を取り巻く物語。徳市は元武士で友人に家族を殺されて刀をはずしてこの村にやってきました。彼に敵を討とうと誘う旅の侍・新兵衛(伊達暁)や郷地を殺して欲しいと頼む村人の言葉で次第に忘れていた血のにおいと刀の感触を思い出していきます。そこに産婆・タネ(水野美紀)が郷地末っ子に強姦されそうになって逆に殺してしまうという出来事が起き、さらにタネが徳市を好きだという事も知って、ついに郷地へのクーデター、さらに親兄弟を殺した敵・佐久間(山本亨)への復讐を決意するのです。 まず、じゅんさんがカッコ良かった! 「真昼のビッチ」でもそうだったんだけど、長塚作品でのじゅんさんはモラリストなんです。いつもと違う面が見られるだけでもうれしくてうれしくて。ちゃんとじゅんさんお得意のギャグも炸裂。妻の腹をはらませまくりの長塚くん演じるシゲオは超情けなくてそれが彼にピッタリだし、その妻サカエの吉本菜穂子さんがこれまたキュートでした。あの声ってホント独特でひきつけられるわ。声といえば新兵衛役の伊達くん。彼の声はあの役にばっちりハマってました。水野美紀さんはもうちょっとアクションがあった方がこちら側としても安心なんだけど、まぁまぁあの個性派揃いの中で大健闘です。 最後の殺陣が、これまたゾクッとしたなぁ。 一方、2部「桜飛沫」は敵役・佐久間のお話。佐久間は足を怪我して刀もなくしてしまうというボロボロの状態。しかし手配書が出回っていてあちこちから刺客が現れます。気迫で追い返すも力尽きてしまったところへやってきたのがグズ(峯村リエ)。夫の暴力で狂ってしまった彼女は佐久間と打ち解けます。夫・蛭間(中山祐一朗)は左京(山内圭哉)らとつるんで悪行三昧。左京は子どもの頃、佐久間に親兄弟を殺され悪の道に入った、恨みを通り越して尊敬の念を抱いている同性愛者(笑)。町は左京たちを佐久間に殺してもらおうと頼みますが佐久間は断り続けます。そうこうしている間に左京一派は仲間割れの殺し合い。佐久間のあずかり知らないところで首は増えていき、そして佐久間は今まで殺した亡霊たちに苦しめられます。グズはそんな佐久間に優しい言葉をかけ、佐久間は亡霊たちに許しを乞うことで肩の力が抜け以前の彼が戻っていきます。 そしてラストシーン。町にやってきた徳市。佐久間と久々の対面です。言葉を交わし刀をつき合わせる二人、そして桜の飛沫が舞って…… こちらは1部が大変良かっただけに前半が退屈でした、正直。グズのリエちゃんは相変わらずの役なんだけど、いいですなぁ。それと左京役の山内さん! もーねー。ホモっすよホモ。着流しがカッコよくってねぇ、グループのボス的存在なんだけどホモ。そして関西弁。その左京が佐久間を憎むがあまりに憧れ、やっと対面した佐久間に落胆したときはすごく切なくなりました。 町の人が出てくるシーンとか蛭間家が絡むシーンとかはもっとコンパクトになったんじゃないかな、と思います。 それでも最後ですよ、最後。両主役がはじめて舞台上で対決するシーンです。そのシーンが3分ほどですよ。短いんです。徳市も佐久間も全てを悟ってね、それを見守る人たちは一言もしゃべらずね、シーンとしてるんです。完全2人の世界。どっちが勝つとか死ぬとか決着をつけなくて桜の花びらを多量に飛ばしたところなんかがカタルシスを感じましたねぇ。まるで「男たちの挽歌」見てるみたいでした。休憩入れて3時間半ととんでもなく長かったですが、このラストシーンを見てケツの疲れも吹っ飛びました。 前編通して舞台がものすごくキレイで作り込まれてました。特に2部の大きな桜の木が見事。出演陣が多いしこんなにセットが豪華な割には、意外と値段安いし公演期間も短いんですよね。なんかもったいにゃーい。もうちょっとやれーーー。 それとパンフレットに三宅乱丈のマンガがありまして、それ目当てに2千円出したようなもんですが、パンフ自体の作りが大変手の込んだものでした。こういうのって大事。 ================================================= 「労働者M」 渋谷・シアターコクーン 観劇日:2月23日 これまた長い作品(ケラだし)。そして批評ページを見ると酷評の嵐…。若干不安になりながら行ったのですが、絶賛はしないものの面白かったです。 あらすじは書いてもさっぱり分からないと思うので割愛。近未来のどこかの国(東欧系?)と現代の日本という2つの舞台を交互に、そして混在させながら展開させていくというストーリーです。出演者は必ず2役。回り舞台を活用して場面転換をスムーズに行っていました。映像をセットに映して暗転に持ってったり、高い位置にバルコニーを作ったり、かなり凝った美術でした。 堤真一と小泉今日子が出てることで注目されましたが、今回のナンバーワンはケラ作品初出演の松尾スズキさん。あのキャラはそのままにグダグダとギャグをおりまぜつつビシッとしめるとこはしめる。役者松尾を久々に見られてホント良かったです(「蛇よ!」のときはイマイチ演出家が抜けてなかったので)。秋山菜津子やイヌコちゃんに山崎一などケラ作品常連は言わずもがな。安心して見られます。田中哲司の軽やかさも再発見したし。堤真一の「意外となんでも出来る(笑)」器用さに目を見張ったり。 キョンキョンは残念ながら舞台向きの人ではないと思いました。冒頭、堤さんと2人だけのシーンがあるのですが、彼女のセリフって結構笑えるはず。それなのにあのちょっと張った声で一本調子で言われると面白くなくなっちゃうんです。あれはもったいなかった。現代版では尻軽女の役なんですが、あんまりズベ公に見えないし。彼女はつくづく映像(特に映画)の人なんだなぁ、と。 最初前説があって「この芝居はセリフに『欠損』がみられます」とか言って、確かに場面転換の時に突如セリフなしのマイムになって重要なシーンやセリフであるかのように引きつけたりしてましたけど、中盤からまったく欠損が見られなくなりました。なんだったの?って感じ。どうせだったら「欠損」自体がこの芝居の核になるくらいにちりばめればいいのに。もしくはこんな中途半端にやるんだったらやらないで欲しかったです。結末はまぁいつものケラさんって感じ。「みんな狂ってる」ってゆーね。「ハッピーエンドかバッドエンドか、どっちにも取れますよ」みたいなね。みんな大笑いして終わるみたいなね。 あと最後の方で上から石が大量に落ちてきたのはすごかった。 今回もケラさんの世界が見られましたけど、どっちかのシチュエーションだけでも良かったかな。交錯するのがやってみたかったんでしょうけどね。ちなみにタイトルは空手バカボンの名曲から。もちろんオープニング曲も「労働者M」です。にく・にく・にく! 挨拶の時に帰った最前列の女性は何を考えてるのかしら。あと1分待てば全て終わったのに。それすらも待てないくらいに遠い家の方なのかしら。松尾さんが苦笑いしてましたよー。 |
|
|
|