京都の想い出/2・新選組史跡めぐり

 TEAM NACSの舞台「LOOSER〜失い続けるアルバム」観劇と大河ドラマで、すっかりハマってしまった新選組。購入した小説・図説本は20冊近くにもなり、依然新刊本に目を輝かせてるアホちんであります。

 ここまで知識がぱんぱんに膨らんでくると次にやるべきことは「実際に新選組が活躍した場所を見てみたい!」。「事件は会議室でおきてるんじゃない! 現場でおきてるんだ!!」というアレですな。
アレってなんだ。
史跡めぐりをする気持ちというのはなんなんでしょう。「冬のソナタ」のロケ地めぐりをする気持ちと一緒? なんだ、ミーハーじゃん。ロケ地めぐりは映像で見た風景がそっくりそのまま残ってるもんだけど、史跡めぐりは大抵当時と趣が変わってしまってるので、追体験ができない分想像が働きます。だからなんとなくワクワクする。

 今回の京都は一人旅という利点を最大限に生かし、新選組史跡をとことん辿りました。行った場所を辿った順番通りに一言メモつきでご紹介。【写真】←をクリックすると、私が撮影した写真がポップアップされますよー。

  • 霊山護国神社
    併設の霊山歴史館 【写真】では「大新選組展」を開催。大ってほどじゃなかったっすが(笑)。幕末から明治維新の貴重な資料がたくさん展示されてるので、幕末ファンは行くべし。新選組グッズが売店で売られてまして、袖章を模した 携帯ストラップ【写真】 と「石田散飴」を購入。
    護国神社には、ご存知 坂本龍馬と中岡慎太郎【写真】、木戸孝允と妻松子、池田屋事変・蛤御門の変で闘士した人たちの墓があります。木戸孝允はさすがに高台に大きな墓石を建てられてました。【写真】

  • 不動堂村屯所跡(リーガロイヤルホテル京都 【写真】
    西本願寺から金をせしめて建てた屯所。大名屋敷のようだったそうです。この石碑は去年作られたそう。結局この場所には数ヶ月しかいなかったみたいですね。

  • 伊東甲子太郎殉難之跡(本光寺) 【写真】
    近藤と袂を分かった伊東が近藤・土方の暗殺を企て、それを知った新選組が彼を暗殺、絶命したのがこの場所と言われてます。ここは尼寺さんだそうで、この石碑を撮影してるときに老尼さんがお寺に入っていかれました。

  • 西本願寺 【写真】
    隊士が増え、手狭になった八木邸・前川邸から移った屯所。脇にある 「太鼓楼」【写真】は見張り台として使われ、明治には隊士の島田魁が太鼓楼に守衛として住み込んだそうな。
    世界遺産の御影堂は2008年いっぱいまで 大修復を行っているので【写真】見られませんでした。無念

  • 島原大門【写真】・輪違屋・角屋
    遊郭の跡。壬生村に近かったことからごひいきにしてたそうです。芹沢鴨が酒に酔って大暴れしたのが角屋【写真】という揚屋、鴨暗殺時に平間重助と一緒にいた糸里太夫が抱えられた置屋が 輪違屋【写真】です。格子造りの京都らしい建物で、新選組抜きにしても京都の建物を見たかったら是非足を運ぶと良いと思いますよ。すんごくステキ。角屋の1階は「角屋もてなしの文化美術館」として一般公開されてます。でも入場料が1000円と高いので入りませんでしたよ。

  • 壬生寺 【写真】
    八木邸・前川邸に隣接するお寺。境内で訓練をしたり、大坂力士を招聘して相撲興行を開催したりと縁の深いお寺さん。「壬生塚」には近藤・芹沢・平山五郎・河合耆三郎などの墓が建てられてます。河合はぼっちゃんだったため、遺族が単独で墓を建てたそうな。死に方にも遺族は不満だったのでしょう。
    近藤の胸像【写真】は上田吉二郎(昔の俳優さん。一昔前の芸人がよくモノマネしてた)が建てたんですって。芸歴53年を記念して。中途半端っ!

  • 八木邸 【写真】
    ご存知新選組最初の屯所であり、芹沢鴨が粛清された所であります。公開されている母屋の2部屋がそうなんですって。ガイドさんがいらっしゃって、解説をしてくれるのがすごく面白いですよ。部屋の欄間にある刀傷と芹沢が蹴躓いた文机もあります。
    現在八木さんは和菓子屋さんをなさってて、見学後は店内で抹茶とお菓子「屯所餅」がいただけます。この「屯所餅」が柔らかくてすんごく美味しい! この後歩き回る予定じゃなかったら買ってったのにな。地方発送してくれるのかしら。そしたら取り寄せたい。それぐらい美味しいです。

  • 旧前川邸
    こちらは現在違う方の家なので見学はできません。勤皇倒幕の浪士・古高俊太郎を拷問にかけた土蔵が残ってます。ここでは、山南敬助や野口健司などが切腹した場所でもあります。

  • 光縁寺【写真】
    山南敬助の家紋と寺の紋が一緒だったことから親交が深く、彼や松原忠司など隊士の墓があります。他にも「沖田氏縁者」と過去帳に記された女性の墓が傍らにあり、一説には沖田総司の恋人と言われてますが定かじゃないそう。静かで小さなお寺さんで、ご供養代を払うと住職が説明をしてくださいます。最初に作られた墓は現在京福嵐山線が走ってます。騒々しくて眠れないだろうなー。

  • 桝屋跡 【写真】
    前出の古高俊太郎がここで薪炭商として住んでいた場所です。彼は捕らえられて拷問にかけられ、池田屋で倒幕の決起集会が行われるという情報を得ました。木屋町の路地にあって、現在は小料理屋 「しる幸」【写真】が建てられてます。周りがエロい店ばかりで、写真撮るのがためらう場所であります。

  • 近江屋跡 【写真】
    番外。坂本龍馬と中岡慎太郎が襲われた場所。現在は旅行代理店になってます。

  • 酢屋跡 【写真】
    龍馬の海援隊屯所があった所です。

  • 池田屋跡 【写真】
    説明不要。跡地は現在パチンコ店になってます。諸行無常。

  • 四国屋跡 【写真】
    池田屋事変の時、土方率いる一隊が向かった場所だそうです。ここと池田屋はそう遠く離れてないのに、四国屋捜索の後に池田屋に向かったのがかなり時間が経ってたそうです。四国屋に行ったこと自体、事実は定かじゃないらしいんだけど。現在は金茶寮という割烹料理店です。もっと大人になったら行きたいお店。

  • 京都文化博物館 【写真】
    「新選組展」を開催してたので行きました。別館は日本銀行京都支店だったそうで、レンガ造りのステキな建物でした。館内は広く、展示物はマニア垂涎のモノばかり。春は東京で開催されてたんだけど、行けなくて悔しい思いをしてたのでラッキー。
    図録を買ったのですが、これがすんごく良いわけ。展示物がすべて網羅されていて、解説も懇切丁寧。ワクワクするようなデザインで、見てて飽きません。これで2200円は非常に安い。
    ここは売店も充実してて、新選組関連の本を2冊買ってしまいました。別に京都じゃなくても買えるのに……。腕パンパンになりながら持って帰りましたよ。えぇ。

 大部分は建物は残っておらず石碑があるのみで、今写真を見返すと非常に寂しい(笑)。霊山護国神社以外を1日で歩いて(壬生から四条までは地下鉄乗ったけど)探索しました。他にもあちこち行って8時間歩きっぱなし。アホか、ワタシは。暑かったし、雨降ってたし。
でも、地図を見ながら歩くのは非常に楽しかったです。「**と@@はこんなに近かったのか」とか「意外と小さい」とか、歩かないと分からないことがたくさん見えてきました。
 壬生寺と光縁寺ではワタシと同様女性の一人旅がいまして、かなり熱心にお参りしてましたな。その横でワタシは無粋な目を墓に向ける始末。いやいや、敬意を払ってましたよ。でもそんなおセンチにならなくても。他には年配の団体さんとか平日だというのに大勢来てましたなぁ。修学旅行生はタクシーで移動。どういうこっちゃい。歩けよ若者。

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