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2006年12月15日

タムくんと源ちゃん

 昨日、渋谷ユーロスペースで行われた「タムくん」こと「ウィスット・ポンニミット」くんのライブ「タムくんアニメツアー2006」に行って来ました。
タムくんはタイ人の漫画家・アニメ作家。日本のマンガが大好きで2年半ほど日本に住んでいたそうです。今回はアニメDVDの発売記念だそう。
元々SAKEROCKの星野くんが彼のファンで「インストバンド」のPVの映像も彼が担当していることからワタシも興味を持ちました。正直昨日のライブはぶっちゃけゲストの源ちゃん目当てだったんですが。

なんつーかもうホントに素晴らしかったです。

タムくんの絵は落書きみたいで太いサインペンや鉛筆でラフに描いてあるんですけど、その絵が暖かいんです。使ってる紙もノートの切れっぱしみたいなくしゃっとした感じで、小学校によく教科書やノートの端に描いてたパラパラマンガを思い出しました。ストーリーはハートウォーミングかつ残酷。心をしめつけられる作品ばかりです。そんなアニメにタムくんがピアノで生伴奏をつけるんですが、これがもう絵にピッタリで! 独学でピアノを覚えたとは思えないくらい、卓越した演奏なんですよ。あれね、タムくんディミニッシュ・コード好きね。あのコード使うと場面転換とか便利だもんね。

沢山の作品(1作品は数分)を上映したのですが、特にワタシの心をわしづかみにしたのは「歯医者」「親友」「女子学校」「マムアンとマナオ」「歌手」。
結構あるな、おい(笑)。
「歯医者」は虫歯に侵された少女がおっかない歯医者に行く話。。
「親友」はタムくんの最初の作品だそうで、ある男性とその親友の次元を超えた友情のお話。
「女子学校」は男の子っぽい女の子の芽生え。
「マムアンとマナオ」はタムくん作品には欠かせないキャラクター・マムアンとマナオが出会うお話。
「歌手」は天才歌手の栄光と転落。
あんまりストーリーを書いちゃうと、興味を持った人がつまんなくなるので概要だけですいません。これだけ読むとありきたりのストーリーかと思いきや、脳天をガツン!と殴られたような衝撃があなたを襲うこと間違いなしです。ワタシゃ何度作品が終わった時に「うわぁ……」とため息ともつかない声をあげてしまったことか。そして気がつくと涙がこぼれ落ちて、いろんな感情がわきあがります。

前述の作品は以下のDVDで見ることができます。オレ、買うよ。

タムくんアニメ グリーン[ウィスット・ポンニミット作品集]タムくんアニメ グリーン[ウィスット・ポンニミット作品集]
アニメ:タムくんアニメグリーン

by G-Tools

ウィスット・ポンニミット「タムくんアニメ イエロー」ウィスット・ポンニミット「タムくんアニメ イエロー」
ウィスット・ポンニミット

by G-Tools

発売元それぞれのサイトでは、作品紹介とお試し映像を見ることができますよ。
タムくんアニメグリーン:アップリンク
タムくんアニメイエロー:コロムビアミュージック

 最初の方に書きましたが、昨日は源ちゃんがゲストでした。彼の弾き語りにほれ込んでしまって、聴くのは3回目になります。イースタン吉野寿氏の個人プロジェクト「outside yoshino」で源ちゃんと共作「たいやき」(←リンク先のnextを何回かクリックすると聴けます)を作ったのですが、これがめちゃくちゃいい曲でして。先日の大阪marthaライブで2人が演ってくれたときはホント感激しました。今回はそれを源ちゃんソロで聴けまして、それもまた趣きが違って感動。この曲はじわーっと染みますよ。
源ちゃんの歌声はなんか包容力があるんですよねぇ。かと言って安心して身を任せられない危うさも秘めてて、詩の不思議な世界観も相まって異空間に連れてかれる心地よさがあります。こんなステキな声の持ち主がインストバンドをやっているという面白さ。人生は愉快だ。
その上、最後はタムくんボーカルの「インストバンドの歌」も聴くことができました。タムくん歌も上手いよ。スゴイわ。

終演後、源ちゃんとお話させてもらいました。「たいやき」の感想が言いたくて。最後は吉野氏との話になってしまったが(今日の話じゃねーじゃん(笑)、今サイトみたらSAKEROCKライブの追加公演にゲスト・イースタンユースですって!!!! 追加はいいかなぁ、と思ってたんだけど、すいません、絶対行きます!!

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